スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)に採択された石川県立大学南准教授がファーメランタ株式会社を設立し、この度シードラウンドにおいて総額2億円の資金調達を実施しました。

 

■会社設立及び資金調達の概要

生研支援センターの「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)」(以下「本プログラム」という。)において2021年に採択された研究課題「合成生物学による植物由来希少成分の微生物発酵生産」の研究代表者を務める石川県立大学の南准教授は、本プログラムによる研究開発および伴走支援メニューのひとつである経営人材候補(ILP人材)とのマッチング*により柊崎氏と出会い、ファーメランタ株式会社(CEO:柊崎氏、CSO:南准教授)を2022年10月に設立し、この度2023年5月にBeyond Next Ventures株式会社、Angel Bridge株式会社、Plug and Play Japan株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額2億円の資金調達を行いました。

本プログラムにおいて、研究課題代表者およびILP人材が、共同で起業および資金調達を実施したのは、今回が初めてとなります。

■技術の概要

人類はこれまで、健康増進や医薬品開発のために、天然化合物を有効活用してきました。特に、植物は生存競争による進化の過程で、多様で複雑な化合物(二次代謝産物)を生産する能力を獲得してきたことが知られています。しかしながら、農業による生産方法は、長期間且つ不安定な栽培に依存し、僅かな含有成分を抽出しなければならないため、植物由来の希少成分を工業的に生産するためには大きな障壁があります。

南准教授は、このような天然化合物を、合成生物学による微生物発酵技術を用いて、効率的に生産する基盤技術を有しており、15年以上にわたって本分野の研究をリードしてきました。本プログラムでは、アルカロイドの発酵生産の効率化や二次代謝物生産プラットフォームの確立を進めており、今後、医薬、化粧品、機能性製品等への展開が期待される有望な技術です。

 ■これまでの経緯(本プログラムに関連したもの)

2021年11月 本プログラムのフェーズ0に採択
2021年12月 ILP柊崎氏(現ファーメランタ株式会社CEO)らとマッチング。 研究開発とともにメンタリング、企業マッチング、ピッチ等を通して事業化の検討を進める
2022年10月  ファーメランタ株式会社設立、ILP柊崎氏が同社CEO、南准教授がCSOに就任
2023年4月 本プログラムのフェーズ1に移行
2023年5月 総額2億円の資金調達

■ファーメランタ株式会社について

ファーメランタ株式会社は、植物由来の有用成分を発酵生産することで次世代型のサプライチェーンを構築することを通じて、人類及び地球の健康増進に貢献することを目指すスタートアップです。

https://fermelanta.com/

 

■詳細について

ファーメランタ株式会社および資金調達の詳細については、以下プレスリリースをご覧ください。

https://fermelanta.com/posts/P7RsKI6q

 

*本プログラムでは、現役のビジネスパーソン、すなわち将来の経営人材候補による伴走支援が受けられます。本メニューは、Beyond Next Ventures株式会社が運営するInnovation Leaders Program(通称、ILP)の仕組みを活用したものです

 

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