ホルムアルデヒドに依存しない木質ボード製造技術の確立
代表機関名
採択年度 2021
フェーズ フェーズ0
廃材や間伐材を繊維化・小片化し、接着剤を用いて成型された木質ボードは、住宅建築や家具など様々な場面で用いられています。この接着剤には揮発性のホルムアルデヒドが使われ、シックハウス症候群の原因物質の1つとして建築基準法の規制下にあります。研究代表者(喜井)は、トレハロースを酸化して得られるアルデヒドトレハロースを用いて、ホルムアルデヒドと同様な木質ボードを作製する技術を開発しました。アルデヒドトレハロースは水溶性かつ不揮発性であるため放散性がなく、健康被害の発生は極めて低いと期待されています。本研究では、トレハロース木質ボード製造技術を確立し、安全性の高い建材・家具などを提供する持続可能な資源(資材)の開発基盤を構築します。